銀行員時代あの時は果たして忙しかったのか
今の仕事と比べると、確かに銀行の仕事は忙しかったです。
最初に、今の仕事と銀行時代の仕事の違いを比べると、今の仕事は割と仕事の量に対して人が十分すぎるくらい配置されているので仕事のボリュームは確かに少ない。
さらに一つの仕事をかれこれ10年近く担当してきているので、習熟度が上がってくるとさらに仕事のはかどりもよくなってきている。
ただ、今の仕事は銀行にいたときの仕事比べると、『自分で考えて仕組みを作る仕事』が多い。
例えば、毎日決まった仕事のルーチンワークも当然あるけど、突発的な作業だったり、制度が変わった時の社内対応を考えるようなことが多かったりするので、手を動かすだけでなくどうすればうまくシステムを構築できるか考える時間も多い。
この『仕組みづくりを考える時間』っていうのは、銀行時代にはまずなかった!
銀行では、銀行の営業店での仕事はほとんどやるべきことが決められていて、事務的なことで自分で仕組みを作るような仕事をすることはまずなかったです。
事務に関しては決められた手続きにのっとってそれを忠実に実行することが大切で、例外対応といったことはまずない。
それは、事務の仕組みを自体を考えることは本部の機能とされていたこともあるけど、営業店は事務のことで消耗するよりも、いかに『数字を上げるか』が一番求められるポイントだったので、そういう意味ではやることが明確で仕事としてはきれいに業務が分けられていました。
この仕組はある意味効率的に整えられていたのでしょう。
銀行員時代が忙しかった理由を分析
こんな背景を踏まえて銀行員の仕事が忙しかったのかを振り返ると、仕事の量としては決して忙しくなるような量ではなかったのではないか。
事務的な仕事の量でいうと、今の方が圧倒的にこなしている量は多い。
では、どうして銀行員が忙しいイメージになるかというとやはり相手がいるからということが大きな原因の一つになります。
数字を上げるためには、お客さんに好かれないといけません。
嫌な思いをさせるわけにはいきません。
そこに信頼関係を築くには、時間も必要で相手に合わせた対応をとっていかないといけない。
銀行員は相手側のお客さんの為に使う時間が多いことで労働時間を消耗しています。
最近は働き方改革の影響もあって、あまり実利に結びつかないお客さんのところには足を運ばなくなりつつあることがはっきりとしてきており、勤務時間の管理が徹底してきているようですが、その一方で管理職に近い役席にとっては部下の労働時間管理から日常業務の管理まで管理することが多すぎて本来の仕事ができなくなってきているという話も聞いています。
また、銀行事態が体育会系の組織であることにも原因を考えられます。
この先輩後輩、上司部下の付き合いも厄介です。
私が在籍していた当時は先輩にご飯に誘われれば付き合わないといけなかったです。
時には上司ともお付き合いしないといけないこともありました。
単身赴任できている上司に夕飯を付き合わないといけないというのは銀行員のあるあるではないでしょうか。
今の職場では年に数回しか部署の飲み会はないですが、銀行では支店内で毎月月末はもちろんのこと、月のうちに2回3回はざらに飲み会もありました。
今こうして振り返ると、『銀行の仕事』が忙しいというよりも、『銀行の仕事以外』が忙しいです。
働き方改革が浸透しても銀行員の余暇は改善されず
そもそも労働時間を圧縮し心も体も健全に働くはずの働き改革によって労働時間は少なくなりましたが、空き時間が長くなった分会社内でのお付き合いの時間が増えてしまったと聞いた時にはびっくりしました。
仕事と言われれば仕事につながるために時間と労力を使いますが、それが実るかどうかってハッキリとわかるわけではないです。
ただ都合よく使われるということも多いです。
私の先輩だった人もそうでしたが、『仕事につなげるための仕事以外の時間』を上手にコントロールしている人は、 成績もよかったですし、普段の帰宅時間も早かったです。
成績が良かったから帰りやすかったという理由もありますが、見た目に良い循環ができているのがはっきり見えていました。
銀行員の仕事は忙しい!
ただし、仕事に直接関係する仕事よりも、その段取りに費やす時間が相対的に多い。
まともに全部こなしていたら、いくら時間があってもさばききれません。
その直接の仕事時間以外の仕事につなげる時間をいかに制するかでその忙しさも全然変わってくるとも考えられます。
まとめ
銀行員は忙しいというのは業務量として忙しいかどうかは個人のスキルが大きく影響する部分ですが、一方で最近では管理することが増えたことで本来の業務量が時間に対して増えてきている現象は見逃せなくなってきています。
まさに『銀行員は忙しい』と言われるような労働時間の厳格管理が進んできています。
労働時間は限りなく管理され業務に費やせる時間は少なくなってきているのにもかかわらず、自分の時間が増えてしまったためにその余暇時間をがお付き合いの時間に変わる機会が増えてきているというのは働き方改革とはなんだろうという疑問を感じてしまう部分もあります。
銀行員も世の中の流れに大きく影響されながら、忙しさの性質が変わってきているようです。
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