銀行員への就職には経済学系の学部がいいのか
これまで銀行員にとって後ろ向きな情報ばかり発信している私ですが、たまにはこれから銀行員を目指したいという勇気ある方々のために、銀行員への就職は経済系の学部じゃないといけないのかという疑問について。
結論から言うと、学部関係ないです。
結論から書いてしまうとそれだけなので、少し説明させてもらいます。
学部関係ないと言い切れるのは、就職活動中に直接人事の方から聞きました。
特定の学部が有利になるなんてことはないので幅広い学部から人材がほしいと言っていました。
また、私が入行した時経済系の学部卒業者が多かったですが、中には理系学科から入行している同期もいましたし、法学部卒の同期もいました。
やはり経済系の学部生が銀行員を選択するパターンが多いので、経済系の人間が多いのは確かなことですが、基本的にはどの学部でも問題ありません。
もちろん、経済系の学部から入ってきた人間のほうが経済に関して少し詳しかったり、簿記などを学習してきた分最初はまわりよりも少し頭一つ抜き出ている感じがあるかもしれませんが、それは本当に最初だけです。
銀行に半年もいれば決算書もそこそこわかるようになってきたりするので、最初のちょっとした差を気にする必要なんてまったくありません。
それよりも、銀行員の最初の10年は確実に営業として働いていくので、いかに数字を上げるかがその後のすべてを左右すると言ってもいいでしょう。
ちょっとしたスキルだったり、知識だったり、そんな最初のレベルでの差って意味無いです。
理系の学部から入行している人の方が成績がいい
実は学部が関係ないという良い例があります。
私が勤めていた銀行には中途採用でシステム系の会社から銀行に入ってきた人もいました。
その人はもともとSE系の仕事をしていたそうですが、私が入行した時に次長で、その後すぐ支店長まで上り詰めていました。
噂で聞くには営業の数字が良かったと言っていたので、銀行員は営業ができてなんぼです。
まだ年齢的にも若かったので、今では銀行でもいいポジションにいるのではないでしょうか。
むしろ個人的には、理系学部の人のほうが『数字を上げるにはどうするか』というのを論理的に考えて実行していくので、案外文系学部の人間よりも数字を上げれるんじゃないかと考えていたりもします。
ということは特定学部にこだわる必要はなく、自分が銀行員になりたいと思ったのであればどの学部からだって就職を目指していけます。
学歴レベルも関係あるのか
では、大学によって入れる銀行のレベルがあるのかって気になりませんか。
やはり国内のメガバンク系銀行にはそれだけ優秀な人材が集まるのでその中でさらに選ばれるにはおのずとメガバンクには世間的に有名で偏差値が高いと言われている大学卒が集まるでしょうね。
ただ、私もたまにメガバンクの担当者の方と話をすることがあり、卒業大学を聞いたことがあったのですが、聞いてみると私の知らない大学でした。
一流私学や国立大学じゃないとメガバンク系には入れないということもなく、一定のレベルの大学であれば、あとは就職試験や面接の中で優秀な人材を選択していっているのでしょう。
ただ、入行してどういった処遇で、周りの頭脳レベルが高いところで輝き続けるかどうかは自分の能力次第なんでしょうが。
そして、私のいた銀行では地方の私立大学卒が多くを占めており、国立大卒というのは少数派でした。
ということは、銀行業界の全体像として、規模の大きい銀行から優秀な人材が入っていって、規模の小さい銀行になるに連れて偏差値レベルの下がる大学卒が入っていくのは全体の構造としてはあるのでしょうが、レベルが低いからメガバンクには入れないということもないので、そこは入行後も自分の力でやっていける、優秀な頭脳を持つ集団にも埋もれない強さを持っているなど、自信があるのであればチャレンジしてみるのも良いですね。
まとめ
銀行に就職するには学部は関係ありません。
入行後、いかに成績を残すことができるか、これに尽きます。
経済学系の学部で有利なのは、最初に簿記や経済的な考え方が少し有利なだけで、入行後半年もすればすぐに追いつける程度のレベルでしかありません。
また、大学のレベルも特に気にすることはありません。
学歴よりも銀行でやっていけるかどうかが大切なので、メガバンクであってもチャレンジする気持ちがあれば採用を勝ち取ることだって不可能ではありません。
最後に、個人的にはそれでも銀行員になることはオススメできませんが。
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