税金や借入金の給与差押が届く
そこそこ職員数のいる会社で働いていると、年に1~2件程度、市や県から給与差押通知書なるものが届くことがあります。
またある時には裁判所から給与差押の通知が届いたこともあります。
そんな差押通知書について、事務屋として申し上げたいことは。
支払うべきものは支払期日までに支払いましょう。(;一_一)
差押通知書が会社に届くのは会社にとっても事務職にとっても迷惑以外の何物でもありません。
本人にとっても、そんな延滞状況が会社にバレるのも恥ずかしいですよね。
ちなみに、差し押さえにも順番があり、会社にはまず給与調査の依頼が届きます。
もしくは、市や県からの依頼の場合は、事前に電話連絡が来ることもあります。
給与調査の依頼は文書で届いて、その中の用紙に毎月の総支給はいくらか、社会保険料、所得税、住民税はいくら控除されているのか、扶養者は何人いるのか、賞与の支払時期は何月か、給与に関係する詳細な内容を記入する用紙が送られてきます。
この時点で、私の場合はこっそり本人に話をします。
『給与調査の依頼が届いているので、支払うものは支払ってくださいね。』と、優しく伝えます。
きっと恥ずかしいと感じているかもしれませんし、何かしらの払えない理由があるかもしれませんからね。
殆どの人はこの時点では素直に返事してくれます。
ところが、給与調査資料を返信した後に今度は『債権差押通知書』というものが会社へ届きます。
この差押通知書が届くということは、私の忠告に返事はしたけど延滞金払ってないということです!!
給与調査の時点で支払いに行ってくれれば、この差押通知書も届かないことだってあるのに、届くってことは払ってないんです。
そんな差押通知書が届いた以上は、会社として手続きを取らないと仕方ありませんからね。
その通知書に基づいた内容で、給与から毎月一定額を控除してその債権者へ支払いを行うことになります。
給与を差押して毎月定額を給与控除
給与を差し押さえられて、会社側が第三債務者として本人の給与から毎月差押指定額を支払うのは、簡単そうだけど、たった一人のためにその手続をしないといけないっていうのが事務屋的にはとても面倒なことです。
100人に関係する仕事を事務の人間がまとめて作業すれば効率がいいということで事務屋が存在しているって考えると、1人の人間のためにわざわざ事務の人間が時間を使うってのはどうしても私の中では気持ちが悪いです。
給与を差し押さえて、第三債務者として県や市、裁判所から支払いを命令されているのでしないといけないことですが、大変迷惑です。
だから、もう一度いいます。払うべきものは期日にちゃんと払いましょう。
しかも、通知書の内容を見ると税金にしろ、借入金にしろ、延滞金や延滞利息というものがかかるんです。
支払うべきときに支払えばそんな延滞金や延滞利息を支払わないでもいいのに、わざわざ延滞して督促を受けて、さらに延滞していることが会社にもバレて、事務員的には余計な手間も増えるわけです。
最終的にはサラリーマンをしている以上給与の差し押さえによって回収されるのは決まっているわけですから、延滞していいことなんて何もないです。
サラリーマンは税金や借入金から逃れることはできない
サラリーマンは、すべての情報は国や県、市に筒抜けで、逃げられるところなんてどこにもないんです。
税金もしっかりと徴収されるようになってます。
なぜなら、会社側は毎年の給与に係る情報を税務署や市町村に報告をしています。
もしも税金の未納があれば確実に会社に調査がきます。
そして、借入金についても金融機関が申込書に記載された勤務先に確認をして、その後給与差押の手続きを裁判所にて取っていくので、借入金の滞納からも逃れることはできません。
サラリーマンは税金や借入金から逃れることはできないと理解しましょう。
人生を気持ち悪く生きていたくない
そもそも、支払が遅れているものがあると、心の何処かでは引っかかりがあってスッキリしませんよね。
いや、そんなことさえも感じないから延滞している人もいるのかわかりませんが、世間に堂々と生きていたいですよね。
こそこそ生きるために人生を生きているわけではありません。
今延滞をしている方にも事情はあるのでしょうが、延滞していると人に迷惑はかかります。
そして、こそこそ生きることになります。
人に迷惑をかけないためにも、自分のためにも税金や借入金の滞納は気持ちよく払いましょう。
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