目次
先日支払督促からの債権差押案件。
どこの金融機関に口座を持っているかも不明だったので、近辺の金融機関支店に絨毯爆撃作戦を取ることにしました。
つまり、未収者の居住地区にある金融機関支店全てに差押通知を発送。
とりあえず、今回の対応でどこの金融機関に口座を持っているかは確認が取れるはず。
あわよくば、口座にも残高が残っているんじゃないか。
そんな淡い期待を持っての債権差押え爆弾の投下。
初めての経験なので、紙一枚で他人の資産を差し押さえができることに興奮と不安の入り混じった複雑な気持ちでいざ裁判所へ申請
そして、3週間後・・・。
絨毯爆撃の攻撃成果を確認するための陳述書なる書類が裁判所から送られてきました。
では、今回の債権差押え爆弾投下の戦果は果たしてどうだったのか??
結果・・・やっちまいました。
悪い意味でやっちまった。
差押できた口座残高トータル3,522円。
・・・・Ω\ζ°)チーン
今回債権差押に要した切手代や差押え手数料の印紙代にも満たない・・・。
こちらの費用負担が増えただけの結果。
ただただショックしかありません。(ノ∀`)アチャー
とりあえず、口座にあった分のお金は回収させてもらいますが。
もちろん、未収者がどこの金融機関に口座を持っているのかは今回確認することが出来ました。
これは今回期待していた部分であり、しっかりと口座の存在を確認することができたので最低限の目的は達成です。
そして、あわよくば相応の残高を期待していた今回の差押え。
見事に空振ったーーー。( ;∀;)
ショックを受けてても仕方ないので、今後のスケジュールは・・・。
この後各金融機関へ差押債権の回収を依頼。
当法人の口座へ差押えた預金を振込してもらいます。
差押債権の回収が確認できたら、続いて裁判所へ取立届と差押えの取下書を提出。
すでに未収者の預金残高はどれも残高が残っていないので、早々に差押を解除します。
今回は見事に空振りしましたけれど、今後も本人が未収金額を払わない限りは債権差押を行うことは可能。
ただ、今回の件で未収者が預金口座に現金を残さなくなる可能性があります。
おそらく、銀行その他の金融機関にあると差押えられることがわかったはずなので。
また、今回のように債権差押の手数料よりも預金残高が少ない可能性が高いことで、債権差押を再度行うことも難しくなります。
債権差押を行うごとに法人の負担が増えていくようであればそもそも債権差押を行う意味がありません。
債権差押自体はいくらでもできるけれども、そこに踏み出すには高い可能性で預金残高があるといえる状況でない限り2回目は実施しにくいのが債権者側の本音。
そもそもは回収できるかも大事でしたが1度差押を実施して手応えや手続き的なものを確認したかったというのもあります。
(半分負け惜しみのようですが・・。)
今回の学びを次回に活かすとすると。
- 債権差押はむやみに行わない方がいい。
- むしろ、いつ債権差押を行うかわからないくらいの感じで相手を追い込む方が、結果回収できる金額は増える気がする。
- 差し押える金額にもよるが、ある程度相手の資産がどこにあるかの目星がたっているくらいで行わないと資産がない人から回収するのは困難。
- よって、債権差し押さえになるとどういったことになるか不安な状態を保っているくらいが回収率が高くなるかもしれない。
さて、もう1件の債権差押はどういったことになっているだろうか・・・。
関連記事:少額訴訟の費用と流れ!申立は弁護士じゃなくてもできる!
関連記事:少額訴訟ではない法的手段なら支払督促なんてどうだい?
関連記事:支払督促を提出してからの債務者宅へ訪問することになった話。
関連記事:債権差押の失敗事例を振り返る
関連記事:未収金の回収でわかった支払督促の使い方
コメントを残す