つい先日のこと、一本の電話がかかってきました。
『株式会社○○の▲▲と申しますが、電気料金が安くなるので話を聞きませんか』という、新電力乗り換えの営業電話です。
最近はよく遭遇する営業電話ですね。
久々にしつこくくらいついてくる人で、こちらが『必要ありません。自分達でできます。』と何度もお断りしているんですが、話をすり替えて『見積もりしないか、担当者が伺ってもいいか』等としつこく食い下がってきました。
さすがに最後はこちらもしつこさにイライラしてきてサクサクっと、お断りしましたけどね!
そんな営業電話がかかってきた時、私の中の習慣でこの手の電話がかかってきたら、まずネットでホームページがあるのか、電話番号でどんな評判なのかを調べるという習慣があり、今回も電話しながらパソコンで調べてみました。
目次
しつこい営業電話の会社はどんな会社?
今、電話番号をブラウザに入力して検索するとその電話がどういった電話だったかの評価を書いているんですよね。
そこで、この電話がかかってきた電話番号を入れてみると・・・電話番号の評判では、特に問題とするような書き込みはありませんでした。
続いてその会社のホームページを検索。
ホームページありました。
・・・が、
すんごいガヤガヤしている。
一目に若手のイケイケな経営者が作ったであろうホームページというのが想像つきました。
案の定ホームページ内を見てみると、経営者はまだ35才で、それを囲む役員も若い方ばかり。
みんな若いな~。
社員数は1000名程度だったので、おそらくしっかりした企業ではあるのでしょうが、何よりもホームページが若手ノリでガチャガチャしているのはおじさんには正直しんどいです。
しっかりしている企業であるとは思いますが、ホームページガチャガチャさせてる会社にはあまり仕事をお願いしようかというと、あまりしたくないかなぁ。
なんせおじさんなんで・・・
卑屈になっているわけじゃないですよ!!
やっぱ、まだ地方の企業では安定が一番なんです。
それに、大学生ノリからベンチャー企業としての『勢い』や『新しさ』を出した若手ノリをホームページ内で演出したいのもなんとなく理解できるのですが、そんな演出もちょっと古い感じがしないこともない。
むしろ、いつまでも若さにこだわりすぎてない?というか。。。
もちろん、私自身が若手の『勢い』から今壮年期の『安定』に変わってきているところもあると思うので、そういった若手の元気の良さがうらやましいと感じる部分、嫉妬する部分もあって『ガチャガチャが、うっとうしい』と言ってしまうこともあるのでしょうが、やっぱり『ビジネス』として考えても、一地方のそこそこ歴史のある企業にはその『ガチャガチャ』感は抵抗ありますよ。
良くも悪くも地方の企業は保守的で『安定』に重きがある部分ありますからね。
地方では昔からの経営者が多くて高齢者層ですから、そこに提案を受け入れられる企業となると昔からある、知名度がある、安心があるそんな企業でないと下からの提案としてもあげにくいわけです。
会社を変えるくらいの気持ちが何故ないのか?
なぜ冒険ができないのか。
なぜ会社を変える勢いがないのか。
失敗から学ぶこともあるではないか。
これを読んでもらうといろいろと意見があるでしょう。
では、このブログを読んでいる皆さんはどこに住んでいますか?
都心部ですか?
地方の中核都市ですか?
陸の孤島と言われるような田舎ですか?
住む場所で年収も異なれば、チャンスの数も異なります。
また生まれてから今までに経験できることも文化も習慣も異なります。
若い時は昔からの習慣がダサい、地方がダサい、自分の親はダサい、勢いや好奇心だけを全てに動ける、考えられるんです。
自分なら都会でバリバリやっていけるなんていう時期も私にはありました。
しかし、現実と理想は違うのです。
そして、いつしか人は年を取り、悪く言えば、それまで浸かってきた世界の習慣に空気にいつの間にやら飲み込まれてしまうのです。
そういう意味で私も今生きているこの世界の習慣や空気感に飲み込まれてしまっているのでしょう。
若手感ありありなホームページのガチャガチャ感は当時勢いの合った頃の私であればその魅力を感じ取れたのかもしれません。
でも、この年になってくるとその勢いがしんどくなってくるのです。
いつまでも若い時の感性を大切にしたい気持ちも持ちつつも、気づけばそこの空気感が安心できる場所になっています。
そして、そんな空気感のある地方で営業をするとすれば・・・ガチャガチャなホームページを見るとしんどい感が出るのもお察しできるでしょ。
せまい日本といえど田舎と都市部は違うのです
先日電話をしてきた営業の方。
たまたま会社のホームページを見てしまって、『しんどい』なんて思ってしまってごめんなさいね。
ただ、ここは鹿児島のしかも田舎の方の鹿児島なんですよ。
そして、あなた方が収益を上げていこうとしているこの地は、そういった保守的な人達がたくさんいる地域です。
会社の勢いがあって、営業もイケイケなのでしょうが、それは都会での成功例であって、田舎の成功例とはまた異なると思いますよ。
田舎の人はね、ガチャガチャとしていることがしんどいんです。
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