九州電力が新電力の勢いに本気を出してきた件



九州電力も黙ってはいなかった

すっかり新電力がその電気料金の安さに勢いをつけて、シェアを着々と伸ばしている中、これまでの市場を奪われ続けている既存大手電力会社。

私の住んでいる地域の大手電力会社九州電力も例外なくその市場シェアを新電力に奪われ続けています。

原子力発電所の再開はできたものの、次は新電力からの攻勢という苦しい立場にあるようです。

そんな昨今の電気事情に合わせて、私の会社の電気契約に関して、今年も各新電力会社から見積もりをもらって、今年の電気契約先を決定するという作業をしていた中、九州電力の担当者と話をする機会がありました。
私が問い合わせた内容は、『年間の電気使用量を知りたい』というだけの問い合わせだったのですが、法人担当者と話をする中で『うちも頑張れる部分が出来てきたので提案をできるので場あれば提案をさせてもらいたい』という九州電力から提案をしたいという話が持ち上がりました。

もともとは九州電力の電気契約と新電力を交えた電気契約と比較して、新電力を一部導入した方が電気代が安くなることがわかって新電力との契約を行っていたわけですが、今度は九州電力から『頑張れる部分ができてきた』という、こちらからすればありがたい話になります。

さらに話を進めていくと、昨年まではなかなか新電力に対抗できるだけの対策が取れなかったのが、ここ数ヶ月の間で新電力にも対抗できるだけの割引を提示することが出来るようになってきたとのこと。
どうやら、新電力にシェアを奪われ続けているので、九州電力も危機感を強く感じていたのでしょう。
仕組みとして、新電力のように契約単価や電気量単価を触るのではなく、単価は変更せずに『割引』という形で新電力にも負けない電気契約を行うとのことでした。

そして、実際に新電力から電気契約を奪い返しているところ徐々に出てきているということで、私としても期待して九州電力からの提案を待つこととしました。

九州電力からの提案結果

約2週間後、九州電力からの回答がきます。

内容は・・・『提案見送り』

ん!?ってなりますよね。

話を聞いてみると、今私の会社が提案を受けている契約水準より安い電気契約を提供することは今の九州電力には難しいと判断されたとのこと。

う~ん・・・さすがに難しかったのか・・・。
確かに、昨年提案を受けた水準より、今年はさらに安い水準で電気契約の提案を受けていたので、九州電力には難しいかもな・・・という思いはありましたが、想像している通りでした。

しかし、話の続きがあります。
『もしまだ時間があるのであれば、九州電力の関連会社で九電みらいエナジーという会社で再度提案をさせて欲しい』とのこと。

この『九電みらいエナジー』とは、もともとは九州電力の中で再生エネルギーの開発を主としていたけれども、時代が変わってきて、一部新電力に似たようなサービスも提供するようになってきたということで、九州電力よりも安価な提案を出せるかもしれないとのことでした。

再度、期待が高まります。
もしかしたら、いい提案を受けることが出来るかもしれない。

1週間後、その提案内容が届きます。

内容は・・・ちょっと厳しかった。

九州電力の既存プランで電気契約した時と電気代を比較すると確かに電気代は安いんです。
しかし、新電力と比較するとどうしても高い。

ここが九州電力の限界なのか。

九州電力と新電力の差

九州電力には出せない提案を新電力は出すことが出来る。

そもそも九州電力が電気供給の大部分を構成しているにもかかわらず、九州電力は新電力に対抗できるだけの電気契約を出すことができない。

九州財界の雄とも言われている九州電力ですが、これまで安定した収益を背景に職員の平均年収も九州地区ではかなりの高所得水準となっており、やはり『人件費』の差が電気契約の提案に反映されているのかもしれません。
安易に割引の効いた提案を出しても、現在の給与水準を維持していくことは難しくなります。
また、電気の供給企業として最後の砦としての機能もありますし、九州地区全体の電気事情をコントロールする使命感もあるため、安定した収益がないとこれを維持していくこともできなくなるでしょう。

その一方で、新電力は比較的小規模の事業所がまだまだ多く、給与体系も整っておらず、地方によってはかなり低い水準の人件費で営業をしていることも考えられます。
とにかくシェアを広げていくことが新電力会社として目指しているところだとすると、ちょっとやそっと無理をした提案を出すことも不可能ではないでしょう。
特に、経営陣の影響力が強い小規模な事業所だとすれば、その傾向はかなり強くなるでしょう。

この固定費水準の高さと無理が効く体制、この差が九州電力と新電力の間にある、大きな差になっているように思えます。

まとめ

今回は残念な結果となった九州電力の提案ですが、電気契約は今や毎年見直しというのが定着してきています。

今まではできなかったことが九州電力内部で可能になってきたこと。

このこと自体は来年に期待できることですよね。

これまでは九州電力一択となっていたところに、新電力の攻勢、そして、持続可能な社会をめざした再生エネルギーの世界的な流れ、どれも既存大手電力会社には不利なことばかりが九州電力の姿勢を変えてきています。

きっと、電力の制御技術としてこれまで出来なかったことができるようになってくると、また電気市場も大きく情勢が変わってくるでしょう。

最後にどこが笑うことになるのか。

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