事のいきさつ
会社で保険の管理と窓口交渉を担当している私ハヤスズ。
直近で長期契約をしていた火災保険の更新が近いということで、ここ最近各損保保険代理店から見積もりをさせて欲しいという依頼が3,4社からあり、会社の窓口対応としてその保険代理店との対応を行っておりました。
基本的には私のスタンスは『損保会社が同じであれば、保険代理店はどこも同じ』という考えで対応を取っていたので、火災保険見積もりにあまり多くの保険代理店を加えたくはなく、2~3社程度から見積もりを貰えば十分だろうと考えていました。
そこで、私の中で見積もりをお願いしたいと感じた保険代理店には見積もりをもらいたいということで依頼をして、火災保険の見積もりを作成してもらい、その中から会社に一番適していた火災保険を社内でも決定したところでした。
しかしその矢先・・・。
私が声をかけなかった一社の担当者から電話がかかってきます。
保険代理店『火災保険の件ですが、その後の進展や他社さんからの見積もりが出てきたでしょうか?』
ハヤスズ『はい、昨日決定しました。』
保険代理店『!!!??!?』『もう決めたのですか!?私にはそのような連絡をされずに決めたのですか!?』
ハヤスズ『はい、最終的な承認までもらって決まっています。』
保険代理店『ちょっと待ってください。我々が提案しようとしていた火災保険の保険料は400万円です。今回決定したという保険料はいくらですか?』
ハヤスズ『430万円なので、◯◯さんが提案される方が安いですね。』
保険代理店『我々は保険会社の支店長までお連れして、特別な料率などを引っ張ってきて、安価な保険料を提案する準備をしておりました。そこまでしていたのに何故お声掛けいただけなかったのでしょうか。』←この時点でかなりの怒りを帯びた声
ハヤスズ『私も多くの業者さんと話をすることがあって、連絡がほしいと言われていたのかもしれませんが、あくまで◯◯さんも数ある保険代理店の営業の一人であるんです。お声掛けしなかったことは私の気が回っていなかった部分もありますが、そもそも、私が火災保険の見積もりを〇〇さんに依頼したこともありませんので。』
保険代理店『そういう言い方をするんですね。ハヤスズさんにとって、我々のことをどのように見られていたのでしょうか。訪問すること自体が迷惑だったのでしょうか。我々も遊びでやっているわけではありません。以前も我々が提案する前に早々と保険を決定するようなことがありましたが、ハヤスズさんの中で我々に対して何かあるんですか』←ここでかなりのブチギレ感
ハヤスズ『先程も言いましたけど、一保険代理店であり、それ以上でもそれ以下でもありません。〇〇さんに対しても何もありません。訪問や提案されることについては、私が依頼したものでもありませんし。』
保険代理店『わかりました。そういうことですね。せめて一言ぐらい連絡が欲しかったですね。わかりました。失礼します。』
これが会話の大まかな流れ。
おそらく、これだけの発言をしたわけなので、この担当者は私のもとに現れることはもうこれから先ないでしょう。
実際の個人的感情
まずは、会話の中には出てきていない私の気持ちとして、正直この担当者嫌いでした。笑
一番最初にあった時点で、この人とは合わないというのがすぐわかるくらい、そのくらい人として合わない人でした。
人生36年も生きていると、合う人合わない人って当然にいますよね。
そして、自分が距離を取りたい人間ってだいたいあってすぐ感じ取れるようにもなっているもんです。
会社のことを個人的な感情で判断する部分は私も良くなかったですが、長い付き合いとなる取引を、自分がストレスを感じる担当者とやりとりしたくありません。
そこで、今回の火災保険見積もりに関して見積もり依頼の声をかけることはしませんでした。
ここは私の至らない部分だと理解しています。
しかし、ここ以外のことに関しては、『ないな~』という気持ち。
営業の仕事で突然アポ取りをして来ていて、こちらは特に相手の提案を求めているわけでもないのに、好きなようによくわからん人間を連れてきて、あげくに見積もりを作成したいから書類を見せてもらえないかというので、そこまでせめて協力しようと思い書類もわざわざ準備したにもかかわらず、自分たちの提案が遅かったことに対して、何故自分たちには連絡をしてくれなかったのかと文句を垂れるわけです。
本気でお客さんの目が自分たちに向いていると感じていたのでしょうか。
まだ自分たちに目を向けられていないと感じていれば、一刻も早く見積もりを提示して、まずは存在を忘れられないようにしますよね。自分たちが後出しで優位に持っていきたいというような魂胆でもあったのか、それまで一度も保険見積もりの提案もなかったところに突然電話がかかり、すでに決まったと伝えると、どうして連絡しないんだと怒り出す。
これがこれまで一度も取引がない保険代理店が取る言動なのか?
子供が自分のことをかまってくれずに駄々こねているようにしか見えないんだけど。
保険代理店の存在とはそもそも何なのか
保険代理店とは、基本的には保険会社の商品を販売する最前線の営業部隊。
保険に関してはそれなりに詳しくて、契約をする客としては、トラブルが発生した際には一番に連絡をして、その後の対応をスムーズに進めてもらうことを期待する。
最近は保険代理店も特定の保険会社の商品だけを扱うのではなく、たくさんの保険会社の商品を乗り合いで取り扱っている保険代理店が増えているので、一つの保険代理店に見積もりを依頼すれば、複数社の保険会社の提案が出てくることが多い。
ということで、基本的には保険代理店が異なっていても、扱っている保険会社が同じであれば、同じ内容の保険で保険料も大きく異なることはないと、個人的には考えているのだけど・・・保険代理店の人によっては代理店の裁量で特約を引っ張り出すことができるので同じ保険会社の保険商品でも、保険代理店ごとでその保険料は変わってくるということを話してくる保険代理店もいる。
実際は、保険会社の人間に確認をすると、基本的には情報がわかっている以上、同じ保険会社であれば保険代理店が違えどその情報は同じものが上がってくるとすると、同じ内容の保険で保険料が変わってくるのはないということも聞いている。
おそらく、保険商品を作っている保険会社がそういうことを言っているので、保険代理店が異なれば同じ保険会社の保険商品で保険内容が同じであるのに保険料が異なるということはないであろう。
結局、保険という商品自体がある程度の知識を持っていないとわかりにくい商品であるため、お客さんにとってはわかりにくいものを保険代理店を通じて自分に適切なものを作ってくれる、提供してもらう、アフターフォローまでしてもらう。
そういう価値を求めるのが保険代理店の役割になっていると思う。
そう考えると、保険代理店に求めるものは、自分が気軽に、ストレスなく接することができる保険代理店を選択することが一番の優先順位になってくる。
まだ取引もない、契約もしていない、関係も薄い、そんな保険代理店の営業マンがギャーギャー言うなんて理解できません。
まとめ
半分私がふっかけてしまった部分もありつつも、まさかの不満をぶつけられるというビックリな出来事でした。
営業というお仕事を深くはわかっていないですが、昔は営業をしていた人間として、まずお客さんにあからさまに不満を示し、不満をそのままぶつけるということは、私もしたことありませんし、周りでもそんな人間見たことありません。
少なくとも自社の店内で文句は言うことはあったかもしれませんが、そういう行動を取ったお客さんの心情もあるわけです。
自分がお客さんのために・・・と思っていたことは、お客さんのためになっていないこともありますし、何より、自分がお客さんの信頼をどこまで受けているかというのは自分で理解し、その信頼に合わせた対応を取るべきです。
今回の営業マンは完全に勘違いしていたんでしょう。
自分がどの程度の営業だったのか一回冷静になって考え直してほしいです。
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