目次
投資に失敗する背景には理由がある
貯蓄から投資へをキーワードに投資行動を促されている最近ですが、投資行動には成功もあれば失敗もあります。
特に投資と聞いてまっさきに思い浮かぶのは株式投資になりますが、これまで数々の投資失敗を経験してきた私が、過去の経験から直面した投資活動の失敗行動について記録していきます。
私自身のこれまでの投資経験歴は延べでは18年、実質は10年程度の投資歴があります。
株式投資以外に投資信託、仮想通貨、自動ロボット運用、ideco等に投資した経験がありますが、現在は株式投資のみになっています。
これまでの投資してきた分の収支は、気持ちプラスになるくらいの収益はとれていますが、途中大幅な含み損で退場しないといけないのではないかという危機に立たされた時期もあります。
これまでの経験の中では成功したという経験よりも、失敗したという経験の方が多いように感じるので結果として収支はプラスですが、後悔した投資行動の方が多いです。
失敗したという感情は自分自身の気持ちの感じ方なので、他の方から見ればたいしたことではないかもしれませんが、経験してきたこととして、自分の反省を振り返るためにまとめていきます。
投資に失敗する確率が高まる行動
その1 一度に大きな金額を投資する
私が一番にこれはやってはいけないというのが、一度の投資タイミングに大きな金額を投資することです。
大きな金額を投資するタイミングは、市場が大きく暴落する変動の大きいタイミングで勝負に出る時に大きな金額を投資する機会が多いですが、そんな暴落の時、自分がチャンスと感じたタイミングと市場の底のタイミングはそううまく一致しません。
勝負をかける気持ちで大きな金額を投入しても、その後のさらに大きな暴落が起こる場合も珍しくありません。
大きな金額を投資した後は気持ちの高揚により、投資した株式の値動きがかなり気になります。
その結果、気持ちとは裏腹に株価が大きく値下げをした際には投資したことを後悔し、損失額の大きさに慌てて損切りをするという場面もあります。
長期的な視点では右肩に上がっていくこともありますが、一度に大きな金額を投資することは短期的に良い結果が出たことはほとんどありません。
気持ちの余裕を保つため、冷静に判断できるために、投資する金額は複数回に分けながら投資していきましょう。
その2 一つの銘柄に集中投資する。
続いて、私が失敗した行動がこれです。
一つの銘柄に集中投資です。
私の場合、新興市場のマザーズ銘柄でこの行動をとってしまい、一時大変な含み損を抱えました。
一つの銘柄に集中投資することは、それだけその銘柄に期待をしているわけですが、これも自分の思いとはまったく違う展開が起こることがあります。
その『たまたま』に当たることはそうそうないだろうと、思い込んでいると、まさかの自分がその『たまたま』に遭遇して、大きな損失を抱えることがあります。
しかも、新興市場ではより確率が高く遭遇します。
一つの銘柄に集中投資した結果、その銘柄が大幅に値を下げてしまった時の状態は経験した人しかわからないですが、メンタルに相当こたえます。
仕事にも集中できなくなります。
そして、大きな損失を取り返そうと、よりリスクの高い投資行動を取ってしまうきっかけにもつながります。
期待を寄せる銘柄であるのはわかりますが、その銘柄に集中するのではなく、安定感のある銘柄と自分自身が期待をする銘柄と複数で資産のバランスを取ることが自分自身の資産と心の安定を守ります。
その3 投資資金を全額投資
フルインベストメントとも言われますが、資金を全額投資へ向けるのはやめましょう。
市場の調子が良いときは全額投資が大きく資産を増やしてくれますが、今回のようなコロナショック、古くはリーマンショック等の大きな値下がりが起こる時には全額投資で大きな痛手を受けます。
私もこれを経験しており、一つの銘柄に集中投資していたため、値が下がるたびにナンピン買いを続けていましたが、ある時、資金のほとんどをこの銘柄に集中投資しすぎて、最終的には自分の資産を動かすことができなくなりました。
どうしても資金が必要であれば株式を売却すれば良いですが、株式は大幅含み損中です。
結果、売ることもできず、資金も枯渇状態、まったく動けなくなりました。
市場には定期的に暴落が発生するものなので、資金の割合は意識してコントロールしておかないと、大きな変動が起こった時に何も動けなくなります。
失敗を経験して自分を律する
数々の失敗行動を取ってきたことで、その度に自分が嫌になります。
自分が働いて貯めてきたお金を投資しているにも関わらず、結果は大きく資産を減らす結果になるというのは精神的にかなりのダメージを負います。
家族にも打ち明けられず、自分ひとりでどうにか最悪の事態を切り抜けたいという気持ちがあっても、本当に身動きの取れずにヤキモキする時期が長く続くこともあります。
今でこそ投資収支をプラスに持ってこれましたが、一つ要因を挙げると、これまでの失敗経験で自分を律することを身をもって覚えたことです。
以前ならここで一気に投資をしたい!という場面でも、過去の失敗行動が頭によぎることで、無茶な行動は避けられるようになります。
頭が興奮状態にあり、大胆な行動を取ろうとしているときでも、ふっと頭の片隅に過去の経験が頭をよぎることで、冷静に考えられるきっかけにもなります。
一度の失敗で退場してしまえば、失敗は失敗のまま残りますが、なんとか生き残れれば、それは自分にとって大切な経験値として将来の糧になります。
投資をする際には、何よりも生き残るということが大切です。
失敗は早く若いうちに経験する
投資による失敗経験は、できれば早いうち、若いうちに経験しておきたいです。
例えば、退職して退職金という大きな金額を手に入れた時、投資をして資産を増やそうと投資経験もないまま大きな金額で投資をするのは危険です。
小さい金額で投資の失敗を経験し、その失敗を糧に大きな金額を運用していかないと、いきなり大きな金額を投資へ向かわせるのは失敗をする原因そのものです。
たくさんの失敗を経験して、その経験が将来の投資行動を助けることになります。
今は資金が少ないので投資はできないけれども、投資をする経験値を積んでおくことは将来に向けて大切なことです。
大きな金額になるほど投資は冷静さを失わせ、衝動的に大きな賭けをしたくなる瞬間があります。
そんな時こそ過去の失敗に学び、冷静な判断力を保つことができます。
将来的に投資で資産を増やそうと考えているなら、若いうちから投資の経験を積んでおきましょう。
関連記事:株式投資で100万円の含み損投資家が前向きになる5つの方法
関連記事:ベトナムの企業ホアファットグループの株式を購入してみた
関連記事:銀行の口座に入れたままのリスク
コメントを残す